DAINAGASHIMA

Football Trainer/Coach in the Netherlands

DAI NAGASHIMA

50年目のスポンサー

picture_mobile_783b3f6061d414fc2991e3ec937a97c0

少し懐かしい写真を見つけたのでこの写真について。JCNというのは会社の名前で、去年で創業75年を迎えたそうです。実はこの会社、Sporting Martinus(私が所属しているクラブ)のメインスポンサーになって去年でなんと50年目。驚きです。

なんでスポンサーになるの?アマチュアクラブでしょ?メリットあるの?と安易に聞いてしまったのですが返ってきた答えが

『いや、ここ俺たちの育ったクラブで、俺たちの誇りだから』

どんだけかっこいいの!中々言えることではないような気がします。彼らはこのクラブで子供の時からプレーし、今はボランティアコーチとしてクラブで活動しています。ちなみに息子はトップチームでプレーしています。オランダのアマチュアクラブはほとんどスポンサーを持っていて、クラブのホームページを見てもそのスポンサーページがあり、フィールドには多くのスポンサー看板などが置かれています。

ちなみに私が所属しているクラブのスポンサーは今シーズンだけでこれだけあります。

スクリーンショット 2017-02-26 20.58.42

毎年、シーズンの終わりに次のシーズンに向けてスポサーを募るスポンサーデイがあります。そこではクラブのPRが行われ、スポンサー獲得のためにイベントが組まれます。様々なスポンサーメニューが用意されており、その中から好きなものを選ぶことができます。

 

スポンサーメニューの一例(年間費用)

■ユニフォームスポンサー➡︎3000€(各カテゴリー)

■グランド設置看板➡︎400€

■ボールスポンサー➡︎75€(1試合ごと)

■クラブ主催トーナメントネーム➡︎750€

■トレーニングウエアスポンサー➡︎2000€(各カテゴリー)

■トップチームのバック➡︎250€

■クラブハウス設置のテレビ広告➡︎650€

■スポンサービジネスクラブ➡︎1500€

IMG_1193

IMG_1190 4

クラブの人にスポンサーになるメリットを少し聞いてみたところ、クラブの選手は約1250人、ポランティア約300人、全カテゴリーで年間約2000試合開催、トレーニング年間約1700回、ホームページ訪問者週約1200人といったクラブに関わる人に対して広告をすることができると言っていました。またそこから、地域貢献による企業イメージのアップ、新規顧客の獲得、人材の獲得(トップチームの何人かがスポンサー企業で働いています。)、スポンサー企業間の提携など様々なメリットが挙げられるそうです。

街のサッカークラブが一つのコミュニティー、プラットホームになり、人と人を繋げ、地域の活性化、ビジネスの発展に繋げ、それを通じてクラブがより発展する形が作られているというわけです。お互いにWIN-WINの関係を築いているということです。

これもオランダがサッカー大国になり、サッカーが文化に根付いている所以かもしれませんね。

UEFA チャンピオンズリーグ 2016-17を見に行こう!