DAINAGASHIMA

Football Trainer/Coach in the Netherlands

DAI NAGASHIMA

Wat is voetballen?

Category監督の仕事

そう言えば後期リーグ優勝しました!

1o勝1敗、勝ち点30。1月から始まった後期リーグ。実は初戦でいきなり負けて最悪のスタートを切っていました。振り返ればここで負けて良かったのかなと。リーグ構成が変わってもそう簡単には勝てないよと選手たちに伝えることができ、トレーニングの質が上がっていきました。選手とも毎日喧嘩していました笑。その後、怒涛の9連勝です!

毎シーズン後期リーグは負けないをもっとうにトーレニングしてやってきましたがなんとかそれが現実のものとなりました。自分のトレーニングが成果を生んでいるのかなと感じれる瞬間です。もう最高ですね!

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優勝した場所がホームではなくアウェーだったので全くの優勝感ゼロです。選手たちの身長は私と変わりませんし。それでも選手たちは喜びを爆発させ、ロッカールームではもうお祭りでした!

 

そして、たまたま前日が誕生日だったので最後にプレゼントをもらい、急に話すことに。。。緊張してまあひどいオランダ語です。恥ずかしい限り。。。落ち着きもありませんし。。。まあ記念のためにアップだけしておきます。

毎年そうですがシーズン当初は全ての人からこの監督で大丈夫かと思われ始まります。そこから信頼を少しずつ得て、前に進んで行くわけですが、このプロセスが本当に骨が折れる作業です。監督として楽しい部分でもありますが。選手たちや親たちは信頼をしてくれたようでなんとかシーズンが終わりそうです。本当にチームが壊れなくて良かったです。笑。

次はいつ優勝できることやら。そのために変わらず前に進んで行ければと思います。

今日はこの辺で。

06 Mar 2017

今週土曜に研修チームでベスト4をかけたカップ戦がありました。試合は1-1でPK戦に。コイントスの結果、先攻が相手、後攻が研修チームになりました。お互い3人までが成功し、相手の4人目のキックが枠を外れ、リードするチャンスが到来しました。長い助走の後のキックは残念ながらGKに止められてしまいます。しかし、先にGKが前に動いたとして蹴り直しが許されることに。2度目の長い助走の後、なんとこのキックもGKに止められてしまいます。チーム全体ががっくり。そして、5人目。ついにGKがこの5人目のキックを止めました。そして、チームの5人目がきっちり決め、なんとか勝利。これでカップ戦ベスト4です。

 

オランダはPKに勝てないということから試合後、勝敗に関わらず11歳までのカテゴリーでは必ずPK戦を行います。勿論、全員蹴ります。失敗して子供たちが泣いているのを良く見ます。(笑)

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そして、たまたまPKに関して面白い記事を見つけました。

https://decorrespondent.nl/1373/waarom-de-winnaar-van-de-toss-ook-vaker-de-strafschoppen-wint/121247110545-01c2a91d

『なぜコイントスの勝者はPKにも度々勝てるのか』という記事です。

FIFA World Cup、UEFA欧州選手権、Champions League, UEFA Cupなどの国際大会のPK1001回分を調査したところ先に蹴ったチームの60,6%が勝利しているそうです。よってコイントスに勝ち、先に蹴ることを選択すればこの確率で勝てる可能性があると言えるということです。このデータによると80.07%の確率でキックが成功しているそうです。そうなると後攻の場合、約80%の可能性で『同点に追いつかなければならない』という状況が起きてしまいます。これが心理的にプレッシャーになってしまい失敗という結果を招いてしまうのかもしれません。監督・コーチとしてキャプテンに対して、必ず先攻を選びなさいとアドバイスすることができるかもしれませんね。

ただそもそもPKは上手くなるのでしょうか?

ある人はPK戦を宝くじのようなものと言い、ある人は練習の賜物と言います。果たしてどちらが本当なのでしょうか。


私だけの経験から言うとPKは上手くなるかなと思います。少し言い方を私なりに言い換えると成功率を上げられるかなと。私は3シーズンだけSporting Martinusのトップチームでプレーしていて、練習で良かったのかなぜか試合でPKを蹴ることを任されていました。選手時代の私を知っている人は想像もつかないことかと思います。入れ替え戦、カップ戦、リーグ戦を含め確か7本くらい蹴った記憶がありますが全て成功させることができました。(少し自慢して申し訳ありません。)アマチュアクラブとはいえ200人から300人くらいのサポーターが毎試合、試合を見にくるわけで試合の状況関係なくそれだけで緊張していました。さらにPKを得た瞬間、いつも嫌だなと思っていました。(汗)

どうしたら成功率を上げられるのか。

ヒントはルーティンです。ラグビー日本代表の五郎丸選手でも話題になりましたがルーティンとは『決められた一連の動き、決められた一連の動作』のことを言います。それでPKの際、どんなルーティンを行っていたかと言うと実はある本の方法を自分にアジャストして行っていました。(当時は何かの参考になればと思い実験的に行っていましたが連続成功記録が続いてしまいました。)

その本とはこれです。オランダメソッドではありません。(笑)
「心理戦術」が日本サッカーを進化させる (サッカー小僧新書)
簡単にその方法を紹介します。

1、GKにお尻を向けてボールをセットし、置く瞬間を隠す

GKはキッカーの視線をなどでシュートコースを予測するので、GKから顔を背けて、判断材料を与えないようにします。

2、GKにお尻を向けた状態で遠くのゴールを見る

遠くの一点(ゴール)を見つめ、深呼吸をして集中力を高めます。振り返って自分が蹴るゴールを見ると、目の錯覚で大きく見え、余裕が生まれます。

3、レフェリーの笛と同時にスタートするのでは、自分の間合いでスタートする

『よしっ!』などの声を出して、心のトリガー(引き金)を引いて、助走を開始します。

 

そして、ここでは練習でも同じ動作、タイミングでこのルーティンを実行することが大切だと書かれています。皆さんもPKのルーティンを持っていますか?このブログが見てPKの五郎丸的な人が出てきたら良いなと勝手に思っています。そんなにこのブログ読んでないか。。。(笑)

引き続き、気ままに更新していければと思います。

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カップ戦、勝利後の集合写真。みんな嬉しそうでした。

 


今日はオランダ人コーチの試合におけるミーティングについて。

http://www.neveroffside.nl/

http://www.neveroffside.nl/

というのも先週参加したシンポジウムでAjaxの監督Peter Boszがチームのミーティングは毎回15分ということを言っていて果たしてどういう方法がベストなのかいつも試行錯誤しながらやっているわけですが何がベストな方法なのか正直まだわかりません。年齢、レベル、チームの状況、チームの順位、リーグ戦、カップ戦、練習試合といったことなど様々な要素が関わってくるので確かにこれといった方法があるわけではないのかもしれませんが。

グアルディオラはバルサ時代、2009年チャンピオンズリーグの決勝試合前にモチベーションビデオを見せ、選手を奮い立たせたそうです。映画グラディエーターをベースに出場選手全員を必ず一度は登場させているそうです。これをわざわざ地元のテレビ局に依頼したとかどうとか。。。ちなみに本編は01:12あたりからです。

戦術の話や監督の話をするよりもこういったものを見せた方が良い場合もありますよね。

とはいっても私のカテゴリーでは中々こういったことをするのは難しいなと思います。

今週の研修チームの試合(ホームゲーム)の流れはこんな感じでした。

10:45クラブハウス集合

10:45-11:00ロッカー移動・着替え

11:00-11:25ミーティング

11:30-11:55ウォーミングアップ

12:00キックオフ

今回のミーティング時間は25分だったわけですが以下ミーティングの構成です。

1、リーグにおけるチームの状況

➡︎『私たちがボスだ。私たちがゲームの主導権を握る』現在、このチームは首位を走っています。

2、対戦相手について

3、スターティングメンバー

➡︎なぜその選手がそのポジションでプレーするのか、そしてその選手の長所をチームに共有する意味も含めてここでとにかくその選手を褒めます。

4、守備について(戦術ボード使用)

➡︎ボールを前線からどのように奪うか。

5、攻撃について(戦術ボード使用)

➡︎どのようにビルドアップするのか

➡︎どのようにチャンスをクリエイトするのか

6、コーナー・フリーキック(攻撃)

いつもこのような構成なのですが1、2、6は手短でメインは3、4、5です。このメインの内容はサッカーの構造を基に常に共通の言葉が使われ、適宜、選手に質問をしながら行われかつチームの課題やその週のトレーニングを考慮してプレゼンテーションされます。常に共通の言葉が使われ、話がチームファンクションごとに整理されるているため選手たちから質問はいつもほぼありません。(オランダの子供たちは質問すること、意見を言うことを厭みません)内容が明確である証拠です。

私が思うにこのミーティングが終わればその日の監督の仕事は半分以上終わったといっても過言ではないかもしれません。あとは、トレーニングしたことを選手たちが発揮してくれるのを待つだけだと思うので。それぐらい大切なことかなと。日々、試行錯誤は続きます。

参考までに。こういったところ学べることはたくさんあるかなと。

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